柔道 前田凛 プロフィール·中国の噛みつき反則にもアジア大会金メダル

柔道 前田凛 プロフィール·中国の噛みつき反則にもアジア大会金メダル

日本の前田凛柔道選手は、2025年グランドスラム・タシケント女子70kg級で全試合一本勝ちで優勝し、IJFワールド柔道ツアー初優勝を華々しく飾りました。 同年、ドイツ・エッセンで開催されたワールドユニバーシティゲームズ70kg級個人戦でも、全試合一本勝ちで優勝しました。 2026年10月1日には、名古屋アジア大会女子70kg級決勝でカザフスタンのアズハル・アスハトを合技一本で破り、金メダルを獲得しました。 名古屋アジア大会の準々決勝では、唐婧選手に噛みつかれる反則を受けて腕にあざができた状態でも一本勝ちで金メダルを手にした、-70kg一本勝ちの柔道女王です。 日本70kgの強者 前田凛 柔道選手 2005年9月8日に愛媛県で生まれ、3歳で柔道を始め、三間中学校と比叡山高校を経て全国大会での入賞を重ねました。高校3年だった2023年にはインターハイ個人戦で優勝し、2024年には環太平洋大学競技スポーツ科学科として初めて、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会70kg級の優勝者となりました。 国内では、三間中学校2年だった2019年に全国中学校柔道大会70kg級で3位、比叡山高校2年だった2022年に金鷲旗2位とインターハイ個人戦78kg級3位・団体戦2位、2023年に全国高校柔道選手権無差別2位という成績を残しました。 シニア舞台での初優勝 環太平洋大学に入学した1年目の2024年には、ベルギー国際でオープンの部優勝、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会70kg級優勝、世界ジュニア選手権大会個人戦5位・団体戦優勝を記録し、全日本ジュニア大会では出場選手全体の中から1名のみに贈られるJOCジュニアオリンピックカップを受賞しました。 同年のグランドスラム・東京では、準決勝で寺田宇多菜(JR東日本)に敗れたものの銅メダルを獲得し、11月にはB強化選手に指定されました。前田凛選手の活躍もあり、環太平洋大学チームは全日本学生柔道優勝大会と体重別団体優勝大会で、2024年はいずれも決勝で東海大学に敗れて2位でしたが、2025年は両大会とも優勝しました。 シニア舞台での個人戦初優勝は、2025年グランドスラム・タシケントで全試合を一本で勝ち上がり、IJFワールド柔道ツアー初優勝を飾ったものです。同年のワールドユニバーシティゲームズでも、70kg級個人戦を全試合一本勝ちで制しました。ワールドユニバーシティゲームズ団体戦も優勝し、個人戦と団体戦の二冠を達成しました。 世界ジュニア選手権大会の団体戦は、2024年と2025年に連続優勝しました。グランドスラムでは、2024年東京で銅メダル、2025年タシケントで金メダル、2026年パリで銅メダルを獲得し、2025年12月のグランドスラム・東京は5位、同年の講道館杯は2024年に続く3位でした。 10歳の中国柔道の先輩による噛みつき反則にも負けずアジア大会金メダル 2026年の全日本選抜体重別選手権大会と全日本学生柔道優勝大会でもいずれも3位となるなど、アジア大会を前に好調な状態を見せ、2026年10月1日に名古屋アジア大会女子70kg級で金メダルを獲得しました。 特に準々決勝では、中国の唐婧選手に袖を噛まれてあざができた状況でも反則勝ちを収め、負傷しながらも準決勝は優勢勝ちで制し、決勝ではカザフスタンのアズハル・アスハトを合技一本で破りました。同じ環太平洋大学出身の田中志歩(JR東日本)らとはライバルとして、世界選手権大会とオリンピックの日本代表の座を争っています。 前田凛に中国・唐婧がまさかの「噛みつき」画像 一本勝ちの柔道女王 前田凛 立ち姿勢から先に技を仕掛ける攻撃型で、とくに投げ技の幅が広く、背負投、内股、大外返、大内刈、小内刈、内股透が得意技として得点を重ねる選手です。タシケントとエッセンでは全試合を一本で終えるほど、一本勝ちの決定力が高い選手です。 とくに珍しい投げ技を使い、初戦から開始1分台で背負投により勝利し、タシケント準々決勝では指導を1つ先に受けた状況から、開始3分23秒に大外返で逆転して一本を奪いました。スコッチマロ戦では、絞め技ではなく組み手争いで優位に立って積極的に技を仕掛けるなど、多彩な技で相手を制する日本柔道の期待の星です。