『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)による日本の漫画作品です。2016年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、全23巻で完結しました。物語の舞台は大正時代の日本です。主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹・禰豆子(ねずこ)も鬼に変貌してしまいます。妹を人間に戻すため、そして家族の仇を討つため、炭治郎は「鬼殺隊(きさつたい)」に入隊し、仲間たちと共に鬼との過酷な戦いに挑んでいきます。
鬼滅の刃 シリーズ
- 鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編(2019年 / TVアニメ第1期)
- 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年 / 映画)
- 鬼滅の刃 無限列車編(2021年 / TVアニメ第2期 前半:全7話)
- 鬼滅の刃 遊郭編(2021~2022年 / TVアニメ第2期 後半:全11話)
- 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(2023年 / TVアニメ第3期:全11話)
- 鬼滅の刃 柱稽古編(2024年 / TVアニメ第4期:全8話)
- 劇場版「鬼滅の刃」無限城編(2025年第一章公開予定/三部作映画)
Table of Contents
竈門炭治郎(かまど たんじろう / Kamado Tanjiro)まとめ
- 生年月日:1898年7月14日(15歳)
- 出身地:東京府奥多摩郡雲取山
- 種族:人間
- 身長・体重:165cm / 61kg
- 所属:鬼殺隊
- 階級:癸 → 庚 → 丙
- 日輪刀の色:黒
- 使用呼吸:水の呼吸、ヒノカミ神楽(のちに日の呼吸)
- 趣味:掃除、料理
- 好きなもの:タラの芽(山菜の一種)
- 一人称:俺
竈門炭治郎(かまど たんじろう)の声優・俳優は、日本語アニメ:花江夏樹、幼少期:佐藤聡美、韓国語:イ・ギョンテとソン・ジョンミン(少)、英語:ザック・アギラーとアレグラ・クラーク(少)、日本の舞台俳優:小林亮太。
竈門家の家族構成 : 父:竈門炭十郎、母:竈門キエ、妹:竈門禰豆子、祖先:スミヨシ、祖母(名不詳、作中記載あり)、弟:竈門竹雄、妹:竈門花子、弟:竈門茂(しげる)、弟:竈門六太
炭治郎は大正時代の日本を舞台にした物語『鬼滅の刃』の主人公であり、竈門家の長男です。家族を大切にする優しい少年であり、赤みがかった髪と瞳、「赫灼の子」と呼ばれる体質と額の痣(後に特徴的な反転へ変化)が特徴的です。炭治郎は亡き父の跡を継ぎ、山中で炭焼きをして家族を養っていました。しかし、炭を売りに町に降りていた間に家族が鬼に惨殺され、唯一生き残った妹の禰豆子も鬼と化してしまいます。妹を人間に戻し家族の仇を討つため、「鬼殺隊」に入隊し、鬼と戦う剣士としての壮絶な運命を背負うことになります。
竈門炭治郎 能力と性格
高い嗅覚:相手の感情や鬼の気配、「隙の糸」と呼ばれる攻撃の隙間まで嗅ぎ分ける鋭い嗅覚を持ちます。
優しさと強い意志:鬼であっても根本的に人を憎みきれず、弱者や敵にも慈悲を向ける心の持ち主です。その優しさゆえに鬼殺隊の中では異端として扱われることもあります。
呼吸法:「水の呼吸」を習得しますが、後に家に伝わる「ヒノカミ神楽」を剣術に転用し、「日の呼吸」の使い手として目覚めることになります。
水の呼吸
- 炭治郎が鱗滝左近次から学んだ最初の呼吸法。
- 技の流麗さや水中での威力が特長で、「柔軟で守りが堅い」型を多用。
- 炭治郎本人は体質的に水の呼吸と完全な相性ではなく、物語が進むにつれ攻撃力の限界を感じるが、「守り」や「持久戦」、「回避」には高い有効性を発揮。
- 後にヒノカミ神楽(後述)と混ぜて自分らしく最適化し、防御や中間的な攻防の際には水の呼吸を並行使用する。
- 技(主要抜粋):
- 一の型 水面斬り:基本形。横一文字の刃で切る。
- 二の型 水車:空中回転から縦に叩き切る技。
- 三の型 流流舞い:流水のように連続して斬撃しながら移動。
- 四の型 打ち潮:複数回の鋭い斬撃。
- 五の型 旱天の慈雨:痛みなく斬る慈悲の技。主に自ら命を絶とうとする鬼に使用。
- 六の型 ねじれ渦:全身をねじって広範囲に渦を描く。
- 七の型 雫波紋突き:一点集中の突き、スピード最速。
- 八の型 滝壺:滝の勢いで刀を振り下ろす。
- 九の型 水流飛沫:高速の回避技。
- 十の型 生生流転:回転・連撃しながら威力を増す水流の大技。
ヒノカミ神楽(→日の呼吸)
- 炭治郎が家族から受け継ぎ、父親の舞いをもとに独自に習得した伝統舞踊由来の「日の呼吸」系統。
- 本来はあらゆる呼吸の源流。炭治郎の家系(カマド家)にのみ伝わる。
- 炭治郎には身体的にも最も適性が高く、威力や技のキレは水の呼吸を遥かに上回るが、体力消耗も激しい。
- 初登場はルイ戦(蜘蛛山)。極限状態で父の教えと舞い、呼吸を想起し会得。
- 主な特徴:
- 技は単発・必殺型が多く、連撃より圧倒的威力を重視する設計。
- 身体が高温化し(恒常的に体温が38度以上)、これによりパワーやスピードが増すが制御も困難。
- 12個の基本技+それを連続使用すると13番目の型を発動できる。
- 技一覧(一部抜粋):
- 一の型 円舞
- 二の型 碧羅の天(へきらのてん)
- 三の型 烈日紅鏡
- 四の型 灼骨炎陽
- 五の型 陽華突
- 六の型 日暈の龍 頭舞い
- 七の型 斜陽転身
- 八の型 飛輪陽炎
- 九の型 曇天霞消
- 十の型 火車
- 十一の型 幻日虹
- 十二の型 炎舞
- 十三の型 日の呼吸型連続発動(最終奥義)。
ハイブリッド使用法と応用
炭治郎は水の呼吸とヒノカミ神楽を混ぜて自分なりの戦い方へ最適化。上弦との戦い(特に遊郭編の妓夫太郎戦など)では両者を組み合わせた中間技も編み出す。攻撃面はヒノカミ神楽、防御面は水の呼吸、と状況に応じて柔軟に使い分け成長した。
鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編(1期:1~26話、漫画1~6巻)
炭治郎は家族を失い、鬼となった妹・禰豆子を人間に戻すため「鬼殺隊」に入隊する。鱗滝左近次のもとで「水の呼吸」を修得し、長い修行の末に最終選別を突破して鬼殺隊員となる。この過程で、強い正義感や執念、そして優れた嗅覚を発揮し、鬼に対しても同情を見せる異例の姿勢から、炭治郎ならではの「優しさ」と強い意志が現れる。浅草ではシリーズ最大の黒幕・鬼舞辻無惨と初遭遇し、鬼の医師・珠世、愈史郎と協力して鬼の正体と対抗手段を探し始める。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(劇場版/TVアニメ第2期前半、漫画7~8巻)
炎柱・煉獄杏寿郎と共に無限列車事件を調査。下弦の壱・魘夢(えんむ)の血鬼術にかかっても、執念と意志で幻の世界から目覚め、乗客たちを守って熾烈に戦う。魘夢を倒した後、上弦の参・猗窩座との圧倒的な戦いに巻き込まれ、最後まで仲間と力を合わせて戦う。この過程で大きな負傷を受けつつも、仲間の死を涙で受け止めて成長の糧とする。
鬼滅の刃 遊郭編(第2期後半、漫画8~11巻)
音柱・宇髄天元、善逸・伊之助とともに遊郭に潜入し、上弦の陸・堕姫と妓夫太郎の兄妹と対決。序盤は戦力差に苦戦するが、禰豆子との連携や一瞬の「日の呼吸(ヒノカミ神楽)」覚醒によって堕姫を圧倒。協力と執念で持ちこたえ、百年ぶりに上弦クラスの鬼を倒す快挙を達成する。
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(第3期、漫画12~15巻)
日輪刀の修理のため刀鍛冶の里を訪れ、上弦の肆・伍と遭遇。戦闘中に「日の呼吸」に本格的に覚醒してさらに強くなる。自らの限界や苦しみを乗り越え、禰豆子や仲間と協力して4・5番目の上弦を討伐。この過程で禰豆子が太陽を克服する奇跡も果たす。
柱合同訓練編(第4期、漫画15~16巻)
最終決戦を前に、すべての柱と鬼殺隊員による合同修行に真剣に臨む。義勇、行冥、無一郎ら各柱による特訓を受け、精神的・技術的限界を突破し、「日の呼吸」や剣士としての資質をさらに高める。この時期、仲間と絆を深め、それぞれの傷や痛みを分かち合う。
無限城/最終決戦編(漫画16~23巻、劇場版予定)
産屋敷家が倒れた後、無限城で仲間や柱たちとともに上弦と鬼舞辻無惨との死闘を繰り広げる。無惨との最終決戦では、繰り返し重傷を負いながらも代表的な「ヒノカミ神楽」と「壱ノ型」を融合し、覚醒して最後の戦いに臨む。劇的に無惨を討つことに成功するが、その後無惨の血で一時的に「鬼化」してしまう。仲間たちの信頼や禰豆子の献身、カナヲの投薬により人間性を取り戻し、完全な人間へと復帰する。
決戦後とエピローグ
最終局面の後、数々の身体的傷を残しつつも生き残った仲間や家族と再会。その後、鬼殺隊は解散し、静かな平和とともに家族と共に普通の日常を過ごす。その精神と意志は現代まで「継承」されていく。
炭治郎は全編を通じて、圧倒的な逆境や苦しみ、悲しみに直面しながらも「やるべきこと、守るべきもの」を絶対に手放さない一貫した姿勢を貫いた。冷酷な戦いと人間的な共感の両面を持ち、『鬼滅の刃』全体の物語の中心で輝く成長と決意を刻み込んだ主人公である。
竈門禰豆子(かまど ねずこ / Nezuko Kamado)
- 生年月日:1899年12月28日(14歳)
- 出身地:東京府奥多摩郡雲取山
- 種族:人間 → 鬼(無限城編以降に治癒)
- 身長・体重:153cm・45kg
- 1人称:私(わたし)
- 家族構成 : 父:竈門炭十郎, 母:竈門キエ, 兄:竈門炭治郎
声優・俳優 : 日本語アニメ:鬼頭明里, 韓国語:キム・ヨヌ(劇場版), 英語:アビー・トロット, 舞台俳優(日本):高石あかり
頑強な基礎身体能力
禰豆子は、人間の肉や血を一滴も口にしなかったにも関わらず、大多数の鬼よりはるかに強い力を持っています。これは、鬼舞辻無惨が特別に大量の血を注入した結果であり、禰豆子自身の並外れた素質のおかげで、その強力な血に耐えて強大な鬼として覚醒できました。鬼になった後、経験を積みながら未熟さを克服し、上弦の鬼とも互角に戦えるほどまで成長しました。鱗滝左近次は、「禰豆子は日常的に守られる必要のない強者」であることを強調し、上弦の陸である堕姫も、禰豆子から上弦に匹敵する気配を感じていました。
鬼としての特殊性
■非食人の鬼
禰豆子は一度も人間を食べていません。ほとんどの鬼が強くなるために人肉の摂取を必要とするのに対し、禰豆子は食人衝動を「睡眠」で代替し、力を蓄えてきました。これにより、一般の鬼では避けられない悲劇的な運命から逃れながらも、強くなることができたのです。
■無惨の大量の血&強い意志
終盤で、無惨が意図的に太陽を克服できる鬼を作るために大量の血を注入したことが明らかになりました。これに耐えた禰豆子の潜在能力と強い意志が相乗して、最強クラスの鬼に成長しました。
再生力
戦闘時は極めて速い再生力を発揮します。戦闘スタイルは圧倒的な肉弾戦と蹴り技が中心ですが、それだけで一般の鬼を圧倒できます。
肉体変形能力
普段は体を縮めて幼児の姿で小さな箱に入って休息し、戦闘時には成人女性の姿に成長して身体能力と攻撃力が大幅に上昇します。
血鬼術 — 爆血
・基本効果:自分の血を炎に変え、鬼の肉体や血鬼術を焼き払う。鬼の毒を無効化したり、血鬼術ベースの攻撃をも無効化するなど多様な状況で絶大な効果を示します。
・特徴:人間や他の物体には無害で、鬼および鬼の血・鬼の血鬼術にのみ作用します。
・応用例:仲間の毒を解毒したり、拘束状態の仲間を解放したりできます。炭治郎の日輪刀に自分の血を塗ることで「爆血刀」として鬼に致命傷を与えることも可能。
・欠点:使用するたびに自分の血を消費するため体力の消耗が激しい。強くなるほど自己制御が難しくなり、かつては暴走することもありましたが、経験を重ね理性を失わずに覚醒状態を維持できるようになりました。
覚醒形態
戦闘中の危機に陥ると、成人女性の体型へ成長し、左目の網膜に血管が浮かび、額には角が生えます。爪も鋭くなり、筋力・再生力・速度など全ての身体能力が劇的に強化されます。この覚醒後は上弦級の鬼とも渡り合えるほど強くなりますが、暴走のリスクもあります。終盤になるとこの覚醒時でも理性を失わず戦えるようになりました。
欠点・限界
大多数の“柱”よりは力が劣り、上弦最上位の鬼と戦った場合は勝つのが難しかったと思われます。疲労度が高まると人間を襲おうとする等、本能を完全に抑えきれない部分もありましたが、物語終盤に進むにつれて制御力も高まりました。
物語の終盤では太陽を克服した唯一の鬼となり、最終的には人間に戻ります。同時に、鬼時代の戦闘能力は全て失いました。血鬼術・覚醒・再生力・身体能力などは全て禰豆子独自の特異性が表れている結果であり、食人をせずに最上位の鬼と互角に戦った“稀有な存在”と評されています。
我妻善逸(あがつま ぜんいつ / Zenitsu Agatsuma)まとめ
- 生年月日:1897年9月3日(16歳)
- 出身地:東京府牛込区
- 種族:人間
- 身長・体重:164.5cm・58kg
- 所属:鬼殺隊
- 階級:癸 → 庚 → 丙
- 日輪刀の色:黄色
- 使用呼吸:雷の呼吸
- 趣味:花札、すごろく
- 好きなもの:甘い物、高価な物(うなぎ等)
- 一人称:俺
我妻善逸(あがつま ぜんいつ / Zenitsu Agatsuma)の人物・能力まとめ
最終選別で生き残った「カマボコ隊」(主役4人組)の一人で、当初から「自分は死ぬ」と弱気な言動が多く、臆病さとネガティブ思考が特徴。同期の中では年長で、カナヲ・ゲンヤと同い年だが、主要4人の中では炭治郎や伊之助より1歳上、ねずこより2歳年上。
常に不安と自己嫌悪に苛まれ、誰よりも自分を嫌っていたが、「守るべきものがあるとき」「絶体絶命の危機」では本領を発揮し絶大な力を見せる。家族や他人から満足な愛情を受けられなかった過去があり、無意識に愛情や家族、仲間に強い執着を持つ。普段は女好きでお調子者、泣き虫で騒がしいが、決して卑怯ではなく本質的には思いやりと勇気を持っている。
能力・戦闘スタイル
「雷の呼吸」の使い手。基本的に「壱ノ型・霹靂一閃」一種類の技しか使えないが、極限まで鍛え抜いた結果、その速度と威力は他の鬼殺隊士をも凌駕する域に達した。
臆病さゆえに極限状態では気絶することが多く、気絶・睡眠中にこそ無意識下の本来の力を発揮し、超人的な動きと思考で戦う。
聴覚に非常に優れており、通常の人間には聞こえない微かな音や心音から相手の心情・正体まで読み取る「絶対音感」を持つ。
音楽にも秀で、シャミセンや琴など何でも一度聞けば演奏可能。作中でもシャミセン演奏が高く評価されたエピソードがある。
主な技
壱ノ型 霹靂一閃:超高速の居合抜きで一線を走る雷撃のような攻撃。攻撃前後の一瞬しか姿が見えない。
霹靂一閃・六連/八連:壱ノ型を連続して複数回放つ派生技。彼のみが八連まで到達。
霹靂一閃 神速:一撃に全てをかける超強化版。反動が大きく多用できないが、最高速を誇る。
七ノ型 火雷神(ほのいかづちのかみ):上弦の陸・カイガク戦で自ら編み出したオリジナルの型。飛龍の如き雷撃で敵を一閃する。
嘴平伊之助(はしびら いのすけ / Inosuke Hashibira)まとめ
- 生年月日:1898年4月22日(15歳)
- 出身地:東京府奥多摩郡大岳山
- 種族:人間
- 身長・体重:164cm・63kg
- 所属:鬼殺隊
- 階級:癸 → 庚 → 丙
- 日輪刀の色:青みがかった灰色
- 使用呼吸:獣の呼吸
- 別名:山の王
- 趣味:炭治郎に教わった「ことろことろ」遊び
- 好きなもの:天ぷら
- 一人称:俺(おれ)
- 家族 : 父:名不詳, 母:嘴平琴葉(はしびら ことは), 祖母(父方):名不詳
- 声優・俳優(まとめ) : 家族:父(名不詳)、母:嘴平琴葉/声優:松岡禎丞(日本)、ミン・スンウ(韓国/TVA)、イ・ホサン(韓国/劇場版)、ブライス・パッペンブルック(英語)
能力・戦闘スタイル
「獣の呼吸」の創始者で、独学で体得したオリジナルの呼吸法を使用。
両刃の二刀を使い、戦闘時は動物的な直感と身体能力で超反応&高威力の攻撃を繰り出す。
触覚が非常に鋭く、地形や敵の位置を皮膚感覚で察知する特殊能力を持つ。
身体はしなやかで頑丈。岩や木をよじ登るなど筋力・柔軟性にも優れる。
鬼殺隊関係者・同期
- 栗花落 カナヲ(つゆり かなを)
胡蝶しのぶの継子、花の呼吸の使い手で同期最強クラス。幼少期の虐待から無感情でコイントスで行動を決めていた。 - 不死川 玄弥(しなずがわ げんや)
同期で風柱・実弥の弟。呼吸の才能はないが鬼の肉体を一時的に取り込んで強化できる特異体質。 - 村田
那田蜘蛛山などに登場する一般隊士。炭治郎らの同期の仲間。
鬼滅の刃 柱(はしら)
- 炎柱(えんばしら)・煉󠄁獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)
炎柱。豪快だが部下や家族想いで無限列車編で絶大な人気。燃えるような正義感と豪快な性格で仲間思い。無限列車編で炭治郎たちを守り、壮絶な戦いを見せた。 - 水柱(みずばしら)・冨岡義勇(とみおか ぎゆう)
水柱。炭治郎・禰󠄀豆子の擁護者。無口で誤解されやすいが正義感が強い。寡黙で冷静沈着。炭治郎と禰󠄀豆子を守り導く中心的存在。「水の呼吸」を極める。 - 蟲柱(むしばしら)・胡蝶しのぶ(こちょう しのぶ)
蟲柱。医学・毒薬に精通し、軽やかな身のこなしと独自の戦闘術を持つ。小柄だが高い戦闘力と医学的知識を持つ毒の使い手。独自の「蟲の呼吸」で鬼を葬る。 - 音柱(おとばしら)・宇髄天元(うずい てんげん)
音柱。元忍、三人の妻を持つ。派手好きで独特の判断力と聴覚。元忍で派手好きな個性派。卓越した聴覚と二刀流、「音の呼吸」で戦う。 - 恋柱(こいばしら)・甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)
恋柱。超人的な筋肉密度としなやかさ、明るく惚れっぽい性格。 明るく優しい性格。筋肉密度が常人の8倍で桁違いの怪力を誇り、「恋の呼吸」で戦う。 - 岩柱(いわばしら)・悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)
岩柱。盲目だが鬼殺隊最強と評される実力者。盲目の大男で最強とも評される柱。深い精神性と圧倒的なパワーで「岩の呼吸」を使役する。 - 風柱(かぜばしら)・不死川実弥(しなずがわ さねみ)
風柱。激しい性格、鬼への憎しみが人一倍強い。 荒々しく堅物だが根は家族思い。「風の呼吸」を極め、唯一無二の実力を見せる。 - 蛇柱(へびばしら)・伊黒小芭内(いぐろ おばない)
蛇柱。ねちっこい性格だが恋柱・蜜璃に思いを寄せている。 冷静で観察力に優れた寡黙な剣士。蛇を従え、「蛇の呼吸」でトリッキーに戦う。 - 霞柱(かすみばしら)・時透無一郎(ときとう むいちろう)
霞柱。最年少柱で「日の呼吸」使い手の血筋。無表情だが天才少年。十代の天才剣士。無感情なようで仲間思い。「霞の呼吸」の創始者でもある。
鬼滅の刃 鬼殺隊・その他
- 産屋敷 耀哉(うぶやしき かがや) : 鬼殺隊当主。
- 産屋敷 輝利哉(うぶやしき きりや)、姉妹 : 耀哉の息子で後継当主と五つ子の家族。
- 神崎 アオイ(かんざき あおい) : 蝶屋敷の癒し係、鬼殺隊正隊士。
- 鱗滝 左近次(うろこだき さこんじ) : 炭治郎らの育手で元水柱。
- 桑島 慶蔵、珠世、愈史郎、鋼鐵塚 蛍、小鉄 など育手や協力者
十二鬼月(上弦・下弦)・鬼
- 鬼舞辻󠄀 無惨(きぶつじ むざん)
鬼の始祖にして全ての元凶。日光を克服しようと苦心する。 - 黒死牟(こくしぼう)
上弦の壱。「月の呼吸」使い。剣豪で、無一郎の祖先。 - 童磨(どうま)
上弦の弐。万世極楽教教祖で胡蝶カナエ、しのぶの仇。 - 猗窩座(あかざ)
上弦の参。体術・武術家型鬼。煉󠄁獄と激闘。 - 半天狗(はんてんぐ)、玉壺(ぎょっこ)
上弦の肆・伍。分裂鬼や壺使い、刀鍛冶の里編で激戦。 - 堕姫(だき)・妓夫太郎(ぎゅうたろう)
上弦の陸。兄妹鬼で連携戦闘。 - 鳴女(なきめ)、獪岳(かいがく)
上弦昇格や雷の呼吸を使う元隊士鬼。 - 累(るい)、魘夢(えんむ)、轆轤、病葉、零余子、釜鵺 ほか那田蜘蛛山編などの下弦鬼
鬼滅の刃 キャラクター 関係者・家族
- 継国縁壱(つぎくに よりいち)
“日の呼吸”創始者にして歴史上最強の剣士。 - カナエ(胡蝶姉妹の姉)、煉󠄁獄家(千寿郎・ルカなど)、宇髄妻(須磨・まきを・雛鶴)、珠世と愈史郎
- 各家族や恩人(カマド家・チュン太郎、兄弟姉妹・親族など)
十二鬼月(その他)の鬼(例)
- 母鬼・父鬼・兄鬼・姉鬼(那田蜘蛛山一家)
- 無限城編・回想・後日譚編に登場する関係者・末裔たち
鬼殺隊 一般隊士 ― キャラクターまとめ
神崎アオイ(かんざき アオイ)
- 鬼殺隊の女性大使。那田蜘蛛山編や蝶屋敷での回復訓練で登場。
- 現場出動もあるが主に治療任務を担当。
無惨山 編 ― 一般大使
村田(むらた)
- 一般隊士を代表するキャラクター。
- 那田蜘蛛山任務で登場。生き残り、後の戦いにも顔を見せる。
尾崎(おざき/声: 東條日沙子)
- 数少ない女性隊士の一人。
- 無惨山で母蜘蛛鬼の糸に操られ同僚を殺し、自分も他の隊士と共に首をへし折られて殺害される。
- 学園パロディ世界では高等部2年生・テニス部所属。
ルイに切り刻まれた先輩(サイコロステーキ先輩/声: 番泰斗)
- 那田蜘蛛山エピソード登場の一般隊士。
- 金儲けや出世を口走る世俗的な人物として描かれ、「ルイの糸」で一瞬にしてバラバラにされ死亡。
- 本名は作中未公開だが、短時間で強烈な印象を残し二次創作で多用されている。
野口・島本・長倉・吉岡(声: 安元洋貴・梶川翔平・山中真尋・石毛翔弥)
- 合同訓練で炭治郎と一緒におにぎりを食べながら語っていた隊士たち。
- 長倉は無限城決戦後、無惨の攻撃から炭治郎を庇い死亡。
竹内(たけうち/声: 千葉翔也)
- 無惨戦時、無惨を倒すためなら自分を食べてほしいと言う蛮勇ぶりを見せ、ユシローに一蹴される。
- 負傷したユシローを救出し炭治郎の元へ連れていく。
- 本編終了後は子孫が現代編で同級生として登場。
久米野正近(くめの まさちか)
- 胡蝶しのぶの継子の一人。
- ナビ屋敷の家族同様、全員鬼に殺害された過去を持つ。
那田蜘蛛山鬼殺隊員たち
- 山に入って間もなく母蜘蛛鬼の糸または兄蜘蛛鬼に噛まれて操られ死亡。
刀鍛冶の里で死んだ鬼殺隊員
- 鉄地河原鉄珍の護衛として滞在中、玉壺の創造物に殺害される。
無惨に全滅させられた鬼殺隊員たち
- 最終決戦序盤、無惨に襲撃され瞬時に全滅。
最終決戦の鬼殺隊員たち
- 柱や炭治郎を命懸けで護衛し無惨に殺害される。
- 生き残った一部は逃げる無惨の足止め役を担い、太陽光を浴びさせるのを手助け。
青い羽織の隊士(声: 山下誠一郎)
- アニメオリジナルキャラクター。無限列車任務で煉獄杏寿郎と行動。
- 隊士の中で比較的高い地位にあることが示唆されるキャリア。
その他(名前のみ)
- 野口(のぐち)
- 島本(しまもと)
- 長倉(ながくら)
- 吉岡(よしおか)
隠(カクシ)・隊服担当
豪斗(ごうと)
- 鬼殺隊の事後処理や現場支援を専門とする「隠(カクシ)」部隊の一員。原作では具体的な台詞やシーンは少ないですが、任務遂行時は隊服に「隠」の一字を背負っています。
前田正男(まえだ まさお/CV:島﨑信長)
- 鬼殺隊の「隠(カクシ)」部隊に所属。
- 主に隊服制作を担当している。「変態メガネ(ゲスメガネ)」というあだ名で呼ばれることがある。
- 甘露寺蜜璃に胸元が大きく開いた制服を支給した張本人。蜜璃が抗議したが、前田は「女性服はそういうもの」と押し切り、蜜璃は困惑しつつも着用。その後、胡蝶しのぶや栗花落カナヲ、神崎アオイら他の女性隊士は普通の制服を着ていることに蜜璃が気づき、実は前田だけが女性に露出度の高い制服を配っていたと判明。
- しのぶに同様の制服を渡した際、しのぶはその場で油をかけて燃やしたため、前田は「ちくしょう!」と絶叫。
- 蜜璃以外の他の女性隊士も、しのぶの指示で前田の制服は必ず燃やしていた。蜜璃にもマッチを渡す予定だったが、蜜璃は気が弱くそこまでできず現在もそのまま着用している。
- 一部の女性隊士にセクハラを働いたことがあり、風柱・不死川実弥に見つかって叱られた。二次創作では他の隊士にも露出度の高い制服を着せようとしてお仕置きを受ける描写が多い。
産屋敷家(うぶやしきけ)
産屋敷家は、鬼殺隊を率いる家系として、平安時代から存在していた由緒ある名門華族です。鬼舞辻無惨の本家であり、無惨が鬼となって一族を皆殺しにしたため、そのような悪を出した報いとして、その世代に生まれる赤子たちは生まれてすぐに死ぬという惨事が起こり、一族の人々が全員短命という呪いにかかり、家の者がほとんど死んでしまい家が絶滅の危機に瀕しました。しかし、直前で神託により「無惨を討てば一族は絶えない」という啓示を受け、鬼殺隊を創設しました。
その後、一族は代々神職に就く女性と結婚し、寿命の問題もある程度克服しました。さらに、未来を予知する特別な能力を用いて財産を蓄えたり、鬼たちの追跡や脅威を避けるなど、実用的な形でも活用されていました。輝哉の子供たちは母親である天音に似て、全員が千代紙のような瞳を持つのが特徴です。
98代目当主である産屋敷輝利哉を最後に、無惨が討伐されて鬼殺隊は解散、呪いもまた消え、一族の使命を全うしました。その後、令和時代まで富裕な普通の元華族家という形で続いています。余談ですが、鬼滅学園では学園を運営する名門家として登場し、五つ子たちは全員小学生という設定になっています。
【産屋敷輝哉】
産屋敷家と鬼殺隊の97代目当主。鬼滅学園では理事長として描かれます。
【産屋敷輝哉の父】
産屋敷輝哉の父は産屋敷家第96代当主。彼は歴代当主の中でも珍しく非常に繊細な心の持ち主で、鬼殺隊の隊員が死傷することに耐えきれず、幼い輝哉を遺して19歳で自ら命を絶ちました。輝哉が当主となったのは4歳の時で、すなわち父は15歳で輝哉をもうけた計算になります。
【産屋敷輝哉の五つ子】
輝哉と妻・天音の間に生まれた五つ子。周囲の状況もあり両親は五つ子を厳しく育て、皆が8歳という幼さでありながら父と共に鬼殺隊の仕事を手伝っています。長女ひなきと次女にちかは、両親の傍らで無惨の囮となり犠牲となる道を選び、残りの三人も家族を失った直後にもかかわらず当主や補佐として至って成熟した姿を見せました。五つ子は全員が母・天音とうりふたつ。余談として産婆も驚くほどで、五つ子はこの家で初めてだったことが明かされています。
鬼殺隊関係者
育手(そだて)
現役を引退した元・鬼殺隊剣士の中で、将来有望な候補者を選抜・訓練し、鬼殺隊予備軍へ導く役割を担っている。育手ごとに独自の「呼吸法」があり、その教え子たちがその技を引き継ぐ形が基本である。現役剣士の中で「水の呼吸」や「雷の呼吸」を使う者すべてが特定の育手の弟子というわけではなく、いくつかの派生系も存在する。下記の2名のような元・柱による育手はごく稀である。
- 鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)
- 元・水柱。
- 冨岡義勇からの紹介で、竈門炭治郎の訓練を担当し、眠り続ける禰󠄀豆子の保護も行った。
- 指導は厳しいが、弟子思いの優しい性格。温厚な見た目ゆえに鬼から侮られないよう天狗のお面を着用している。
- 最終決戦では人間化薬を投与した禰󠄀豆子の警護役を担当。全ての戦いが終わった後は、義勇と共に炭治郎の見舞いに訪れる。
- 主な弟子:竈門炭治郎、冨岡義勇、錆兎、真菰 ほか多数。
- 桑島慈悟郎(くわじま じごろう)
- 元・鳴柱。
- 現役時代、任務中の事故で片足を失い引退後に育手となる。弟子には自分と同じ三角模様入りの羽織を贈る。
- 常に泣き言を言う善逸にも厳しく臨むが、心の底では彼を大切に思っている。
- 鬼滅学園では問題の多い孫たちを心配しながらも可愛がる祖父として登場。
- 主な弟子:我妻善逸、獪岳。
竈門家(かまどけ)
竈門家は代々炭焼き職人として生きてきた家系で、炭治郎の父・炭十郎の代では貧しく生活していた。鬼殺隊の呼吸法の原点である「日の呼吸」と深い縁があり、「ヒノカミ神楽」と花札模様の耳飾りは長男に継承されてきた。家族全員が市松模様の衣服を着用しているのも特徴。
- 家族構成(左から)
- 竈門シゲル、タケオ、炭治郎、ロクタ、キエ、ハナコ、禰󠄀豆子
- 炭治郎を除く家族は、鬼舞辻󠄀無惨の襲撃により全員が死亡。無惨は太陽下で活動できる鬼を作るための実験として竈門家へ血を与えたが、禰󠄀豆子以外は死亡、彼女も一時気絶するが鬼として覚醒した。
- 家族たちはたびたび炭治郎や禰󠄀豆子の回想・夢・走馬灯に登場し、死後も精神的な支えとなる。最終決戦・炭治郎が鬼化し人間に戻る場面にも家族の“想い”が重要な役割を果たした。
- 外伝「鬼滅学園」では時代設定が現代となり、竈門家はパン屋を営む。炭十郎以外の家族も健在。
家族紹介
- 竈門炭十郎(かまど たんじゅうろう)
- 炭治郎たちの父。物語開始以前に死去。生まれつき痣の持ち主で、炭治郎にヒノカミ神楽の舞や耳飾りを遺した重要な人物。
- 竈門キエ
- 母。優しくも芯が強く、山イノシシすら撃退した胆力の持ち主。
- 竈門炭治郎
- 本作の主人公。家族思いの長男で、最終的に「日の呼吸」を継承し鬼殺隊の柱たちと共闘。各地で鬼を討伐し家族の想いや仲間の願いを背負う。
- 竈門禰󠄀豆子(かまど ねずこ)
- 長女。鬼にされた後、兄への強い愛と自我で鬼の本能と理性の間で苦闘しながら兄の戦いを支える。
- 竈門タケオ
- 次男。右目下に涙ボクロあり。無惨の襲撃時、弟を庇って殉職。
- 竈門ハナコ
- 次女。純粋で素直な性格。襲撃時は母と共に命を落とす。
- 竈門シゲル
- 三男。無残の襲撃時、兄を庇われ死去。炭治郎の夢・内面でたびたび登場。
- 竈門ロクタ
- 四男・末子。幼少で死亡。現代パロディでは末っ子らしい可愛らしさが描かれる。
先祖
- 炭吉(すみよし)・すやこ・すみれ等
- 炭治郎の先祖。伝説の剣士・継国縁壱と交流。日の呼吸や耳飾りが家系として継承される礎を築いた。
煉獄家(れんごくけ)
- 概要
- 煉獄家は戦国時代から代々鬼狩りを続けてきた武家であり、家系代々が「炎の呼吸」を使い、炎柱として鬼殺隊を支えてきた名門です。
- 一族には歴代炎柱が記した「炎柱の手記」が厳重に受け継がれています。
- 現在の炎柱・煉󠄁獄杏寿郎(きょうじゅろう)が早逝し、弟の千寿郎(せんじゅろう)が剣士になることを諦めたため、炎柱の系譜は途絶えました。
- 特徴・慣習
- 代々の男性の名前には必ず「○寿郎(じゅろう)」が入る命名規則。
- 家系特有の髪型や目元が数百年前から変わらず受け継がれ、非常に強い遺伝子があると言われています。
- 家に子供ができた女性は、妊娠中に2時間火鉢の前で体を温めるという独特の習慣があり、そうして生まれた子は「炎のような」気質を持つとされます。
- 歴代の主な人物
- 始まりの呼吸世代の炎柱
- 継国縁壱が鬼殺隊に加わった戦国時代の炎柱で、「炎の呼吸」の創始者ともいえる存在。
- 縁壱の妻・うたの葬儀を共に執り行い、縁壱を強く支えた人柄。
- 「始まりの呼吸の剣士」たちの一人で、炎柱の手記の21代目だったと推測されています。
- 煉󠄁獄 槇寿郎(れんごく しんじゅろう)
- 前炎柱。杏寿郎・千寿郎の父。
- 日の呼吸への劣等感と最愛の妻・瑠火(るか)を亡くした悲しみにより酒浸りで隠遁していたが、杏寿郎の最期の言葉で立ち直る。
- 最終決戦では宇髄天元と共に産屋敷家当主の護衛を担当。
- 煉󠄁獄 瑠火(るか)
- 杏寿郎・千寿郎の母。若くして病没。
- その優しさと深い愛情で家族を支え、亡き後は夫を深く絶望させた。
- 煉󠄁獄 杏寿郎(あんじゅうろう/きょうじゅろう)
- 本作品の主要キャラクター。槇寿郎・瑠火の長男、現炎柱。
- 圧倒的な剣技と明朗快活な性格で、多くの隊士たちから敬愛された。
- 「無限列車編」で致命傷を負い殉職。
- 煉󠄁獄 千寿郎(せんじゅろう)
- 次男。杏寿郎の弟。
- 剣士になることを断念し、煉獄家の炎柱の系譜は本人で終わることとなった
- 始まりの呼吸世代の炎柱
その他の関係者
【蝶屋敷の少女たち】
- 中原すみ(なかはら すみ)
- 寺内きよ(てらうち きよ)
- 高田なほ(たかだ なほ)
胡蝶しのぶの運営する蝶屋敷で看護師を務める三人の少女。写真で左から「すみ」「きよ」「なほ」。苗字が全員異なり血縁関係はないが、家族を鬼に殺された同じ境遇の仲間同士。作中では主役級ではなく、サブキャラクターとして登場。主に鬼殺隊士のリハビリや治療、訓練サポートを担う。最初は男性の炭治郎たちに多少の警戒心を抱いたが、優しい炭治郎と心を通わせ仲良くなる。善逸や伊之助とはドタバタするが、出発時には涙で送り出すなど絆が描かれた。スミは特に不死川玄弥と親しい。最終決戦後も現代編で子孫が3人組で一緒に行動する姿が描かれる。
【ウロコダキの弟子】
- 錆兎(さびと)
- 真菰(まこも)
鱗滝左近次の弟子であり故人。炭治郎の修行を助け、「水の呼吸」の基礎を教えた。
【宇髄天元の妻たち】
- 雛鶴(ひなつる)
- まきを
- 須磨(すま)
宇髄天元の正妻たち。作中に詳細エピソードあり。
【藤の家のひさ(ひさ)】
- 藤の花の家の老女主人。鬼の被害者を助け、炭治郎たちに安息と手料理(天ぷら)を提供した。強い慈愛と包容力で、特に伊之助の人間らしさを養う契機となった。
【その他の補足キャラクター・設定】
- これらの人物は主にサポート役・縁の下の力持ちとして、主人公らを支えたり、時には物語の進行やキャラクターの成長に重要な役割を担っています。
鎹鴉〈かすがいがらす〉
鎹鴉〈かすがいがらす〉, Kasugai Crows는 『鬼滅の刃』に登場する鬼殺隊専用の伝令用の鳥で、主に隊士と本部との連絡役を担っています。以下に日本語でまとめます。
『鬼滅の刃』に登場する設定兼キャラクターで、鬼殺隊が使役する伝令用のカラス(+一部はスズメ)。新たに隊員が最終選別に合格すると1羽ずつ支給されます。
「連絡用の鳥を使う」という点で、日本古来の伝令カラス(鴉)や西洋の伝書鳩がモチーフと考えられる。
詳細
- 高い知能を持ち、人の言葉を理解し話すことができる。
単なる使役の動物ではなく、隊士と同等のコミュニケーションが可能で、主と「仲間」の関係に近い。 - 飛行能力により機動性が高く、監視や追跡にも利用される。
実際に忍び暮らす人物を発見した例がある。 - 小さな物品を胃に入れて運搬し、自力で吐き出して届けることができる。
例として藤の花の香袋を運搬し、安全確保に寄与。 - 隊員には1羽ずつ個性ある専任の鎹鴉が割り当てられる。
ただし、我妻善逸のみは例外的に「参雀のチュン太郎(スズメ)」を使い、こちらは話すことはできない。
主な登場鎹鴉
- 天王寺松右衛門:竈門炭治郎担当。性格は粗野で主人をよくつつくが、感情深く成長が描かれる。
- うこぎ(チュン太郎):我妻善逸担当の唯一のスズメ。話せないが高い知能を持つ。
- どんぐり丸:嘴平伊之助担当。伊之助に頻繁に狙われており警戒心が強い。
- いすず:栗花落カナヲ担当。もともと善逸の鴉予定だったがカナヲへ。
- はしばみ:時透無一郎担当。無愛想で暴言を吐くケンカ相手的なキャラだが、隊士から愛される。
- かんざぶろう:冨岡義勇担当の年老いた鴉。認知症症状がありトラブルが多い。
- ぎんこ:時透無一郎の友人的な女性鴉。口数が多くおしゃべり。
- にじまる:宇髄天元担当。主におしゃれ好きな派手な装飾をしている。
- うらら:甘露寺蜜璃担当。温厚で美しい雌鴉。
- えん:胡蝶しのぶ担当。柱間の連絡も担当。
- ゆあん:伊黒小芭内担当。うららと交際している。
- じぇっか:悲鳴嶼行冥担当。情報伝達が非常に早い。
- そうらい:不死川実弥担当。見た目は怖いが主に忠実。
- かなめ:煉獄杏寿郎担当。無限列車編終盤で訃報を伝えた。
鬼殺隊関係者
継国家
- 継国家は、道勝と縁壱兄弟の家系(戦国時代限定)。
- 継国家の当主は兄弟の父で、縁壱が双子の二番目で額に不吉な痣があるという理由で殺そうとした。二歳で「不吉な子」と暴言を吐くなど、暴力的かつ迷信深い人物だった。縁壱が家を出た後は反省して縁壱を探し回ったが結局見つけられず、妻を亡くし縁壱への心配も重なって病状が悪化し30代で亡くなった。長男の道勝が結婚するところまでは見届けて満足して逝った。
- 継国アケノ:母。
- 継国道勝:縁壱の双子の兄。
- 継国道勝の妻と子供たち:道勝が鬼殺隊になり家を出てしまったため、残された。子孫は後の時透家の祖先。夫が十二鬼月に入ったことで家も没落した。
- 継国縁壱:最強の剣士、全集中の呼吸の創始者。
- ウタ:縁壱の妻。
栗花落カナヲの両親・兄弟姉妹
- 貧しい環境によるストレスから子供たちへ暴力を振るい、カナヲを含む11人兄弟で一部は幼くして死亡・売られた。カナヲは奴隷として売られ、名前すらなかった。
- 『鬼滅学園』では事故死または児童虐待で親権剥奪となり、子供たちは孤児院を経て良い養親に迎えられる。
嘴平家
- 母・琴葉:イノスケの母。
- 父は琴葉を酷く暴力し、イノスケにも暴力を振るった。最終的に琴葉の実母と共に寺で乱暴を働き、童磨に殺されて山中に遺棄された。
- タカハル&祖父:イノスケが幼少期に世話になった近隣の人物。イノスケの話し方に強く影響。
冨岡蔦子
- 冨岡義勇の姉。両親を早くに喪い、弟を守るために鬼に立ち向かい命を落とした。
- スピンオフ『鬼滅学園!』では弟の近所アパートに住み、学生たちにアクセサリーを薦める面倒見の良い姉。
甘露寺家
- 父・母は裕福で、母はミツリの怪力に驚愕しつつも愛情深い。母から緑色の目、父から垂れた目と涙ぼくろを受け継ぐ。
- 兄弟姉妹はミツリのすぐ下の弟がいて、以下に4人の弟妹(男子2人、女子2人)。それぞれ『鬼滅学園』で大学生や学生として生活。
胡蝶家
- 胡蝶カナエ&しのぶの両親。職業は薬剤師。娘たちには「重荷を抱える人がいれば一緒に背負い、悩む人には寄り添い、悲しむ人には心を分かるように」と教えた。
時透家
- ユイチロウ&無一郎の双子の父母。父は紅い目をもつ。10歳の時に母は肺炎で、父は薬草採りの事故で亡くなった。
不死川家
- サネミとゲンヤの母シズと兄弟たち。母が鬼となって子供たちを殺害。一部登場の姉妹たちは後に天国で再会。
- 『鬼滅学園』では兄弟みんなで幸せに暮らしている。
悲鳴嶼家
- 幼い4兄弟で、母は産後の病で他界、父・兄・弟も病で亡くなった。『鬼滅学園』では家族皆農業等で普通に健在。
伊黒家
- 伊黒小芭内のいとこ女性。彼以外の家族をすべて蛇鬼に食わせた後、逆恨みし「生贄になれば家族は死ななかった」と糾弾。その後も悲惨さを感じず、遺産で幸福に暮らし家を継ぐが、本人は最後まで反省も悔いもなかった。
宇髄家
- 父は厳格かつ暴力的な忍者家系の党首。9人の子を作るも実子に過酷な競争と訓練で3人を幼少で死亡させた。弟はテンゲンと正反対の性格で、父親の思想に共感していたが本編には最終回まで登場しなかった。
鬼サイド関係者
平安時代の医師
- 無惨の病弱を本気で治そうとした医師で、善意から新薬を使ったが無惨に殺された。医師の死後、太陽を克服できない身体になった無惨は、青い彼岸花を探し続けることになる。
累の両親
- 富裕な家庭だったが、累が鬼となって人を殺す姿を見て、父親は累を止めようとしたが返り討ち、母も殺された。二人は累を責めず、彼の罪を一緒に背負う覚悟で死後も累のために地獄に随行。
堕姫と妓夫太郎の母
- 吉原の最下層遊女。鬱屈した生活の中で二人の子に暴力をふるい命を狙ったことも。最期は梅毒で死去。『鬼滅学園』でも冷淡な母として描かれる。
半天狗を尋問した役人
- 半天狗が盲目を装って逃げようとするも見破り、正しく罪を裁くが無惨に鬼にされた半天狗に復讐された。
魚住の父
- 貧しさから子供の薬のためにスリをしたが、それを憂いた父は自害し息子に新しい人生を願った。
魚住の母・けいぞう・小雪
- 魚住の母は登場せず、けいぞう(友人)と小雪(妻)は魚住の人生の支えとなった重要な存在。
童磨の両親
- 色欲にまみれた父が母に殺害され、母は自死。童磨は無感情なまま宗教の道具にされた。
後世の人物
- 竈門スミヒコ、カナタ兄弟をはじめ、炭治郎・カナヲやその孫たち、各鬼殺隊の子孫や転生。
- 竈門家の祖母が子供たちに先祖の鬼退治や狩人たちの話を聞かせた。
その他の登場人物
- カズミ&サトコ:北西の村の若いカップル。サトコは鬼に連れ去られ、カズミは絶望の果てに炭治郎の助力で間接的に復讐。
- トキエ:沼鬼の犠牲になったが炭治郎により救出された少女。
- トヨ:浅草のうどん屋店主。炭治郎や禰豆子にうどんを振る舞った。
- 無惨の表向きの妻レイと義理の娘:浅草編で炭治郎に発見されるも以降は不明。
- 無惨に襲われた酔っ払い達:悪態をついて無惨に惨殺される。
- ショウイチ、テルコ、キヨシ:兄が鬼に捕まったことで、炭治郎たちと出会った兄妹。
- 無限列車編:エンムの部下、車掌、機関士ら人間の事情と鬼との取引が描写される。
- 鋼鐵塚妙:駅弁屋の老婆。都市伝説や怪異に理解があり、剣士たちを助けた。
- コイナツ:吉原の人気花魁で、炭治郎に重要な情報を提供した善人。
- オミツ:堕姫に殺された女将。
- カムロ少女たち:吉原で駆け出しの遊女として登場。
- ヤエ:富岡義勇外伝に登場。父が鬼になり自ら命を絶とうとしたが、義勇に励まされ生きる決意を新たにした。
鬼滅の刃 鬼 まとめ
『鬼滅の刃』に登場する**鬼(おに)**は、主人公たち鬼殺隊が討伐する“人を喰う不死の怪物”であり、本作における最大の敵です。原作では「鬼」「血鬼」「デーモン」など媒体ごとに訳語が異なりますが、本来の日本語名称は「鬼」「おに」です。
鬼の誕生・由来
- 鬼は人間が、鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)の血を受け、肉体変容と壮絶な苦痛を乗り越えたときに誕生します。
- 最初の鬼は平安時代、重病だった無惨が医師の薬で人外の力を得て生まれました。
- 鬼は外傷でも死なず、極めて強い再生力と不老、驚異的な身体能力を獲得します。
- 死なない反面、太陽光に当たれば灰となり消滅します。また、特殊な刀(日輪刀)で首を切り落とされることでも倒されます。
鬼の本質と特徴
- 主食は人間。生きるため、または強くなるために人を喰い続けます(食べるほど強化される)。
- 不老不死。老化せず、基本的に病気にもならないため数百年生き続ける者もいます。
- 超再生力。腕や首など深刻な損傷も一瞬で再生することが可能。
- 身体の変形や拡張。巨大化、分身体の生成、肉体から武器や防具を生み出すなどの多彩な奇怪能力を発揮します。
- 血鬼術。格上の鬼が持つ特殊能力。個々の性格や人間時代の資質に根差した魔術的異能。攻撃・補助・分身・幻術など多様です。
- 無惨の支配。原則としてすべての鬼は無惨の意志・監視下にあり、裏切りや情報漏えいを試みると体内細胞が暴走し消滅する“呪い”で絶対支配されています。
- 社会性・反社会性。鬼になった者は本能的に反社会的で利己的になります。人間時代の善良な心は弱まり、凶暴化しやすいのが特徴です。例外は数名(禰豆子・珠世など)。
血鬼の増殖と限界
- 鬼になれるのは無惨もしくはその許可を得た上位の鬼から血を直接与えられた場合のみです。
- 無惨は自分の血を与える量などを調整し、「強い個体」や「太陽を克服する個体」を執拗に探しました。
- 極めて稀なケースでは無惨も知らない“特別な適性”を持つ者だけが太陽の克服(完全なる不死)に到達しました(例:禰豆子)。
鬼の弱点と死
- 最も大きな弱点は「太陽」。この光に晒されると即死し再生不可能。
- また日輪刀で首を切り落とすことでも倒すことができる(上位の鬼や無惨の場合は例外あり)。
- 鬼殺隊の毒(藤の花由来)も強力な武器で、一部の鬼や再生力の限界を超えると絶命に至ります。
- 無惨が死ぬと、彼の支配下にあった大半の鬼も同時に死を迎えます(自立している鬼は対象外)。
血鬼術(けっきじゅつ)について
- 定義
鬼(おに)が持つ特殊能力。各鬼ごとに異なる「固有の術」を持ち、自らの「血液」や「体質」「遺伝子」「細胞」などを媒介して発動する。呪術や魔法、超能力に近い性質がある。 - 発現条件
鬼化した時点で発現する能力で、通常は本人の欲望や価値観、生前の個性に由来することが多い。自分で内容を自由に選択できるわけではない。 - 特徴
- 個々の鬼の個性により能力が大きく異なる。
- 魔法や念能力、スタンドのように外部へエネルギーを放つ。
- テクニックや道具の形状など、表現方法は多種多様。
- 例えば「糸」「影」「炎」「氷」「分身」「空間操作」「催眠」「毒」「物体を操作」などバリエーションは極めて広い。
- 十二鬼月(上弦・下弦)のような強力な鬼ほど、血鬼術のスケール/応用性が高い。
- 制約/補足
- 基本的に鬼にしか使えない(例外的に、鬼の身体を一時的に取り込んだ者は使用可能)。
- 鬼殺隊が用いる「呼吸法(全集中の呼吸)」とは別系統の力。
- 代表的な血鬼術例(原語)
- 下弦・累:「糸」(糸を操り斬撃や拘束に利用)
- 下弦・魘夢(えんむ):「強制昏倒催眠の囁き」(相手を強制的に眠らせる)
- 上弦・猗窩座:「破壊殺」(衝撃波・探知能力「羅針」など)
- 上弦・童磨:**「氷」**系(凍結攻撃、氷像操作、毒性を持つ冷気の霧)
- 上弦・黒死牟:「月の呼吸」と合体した血鬼術(斬撃を実体化、刀を生成)
- 上弦・半天狗:分裂・感情体出現(雷・音波・風圧・槍など様々な能力)
- 上弦・玉壺:「壺から生物召喚」「毒」
- 上弦・堕姫&妓夫太郎:「帯の操作」「血の鎌」(毒付き)
- 上弦・鳴女:「無限城」空間操作、招集・転送・地形操作
- 鬼舞辻無惨:肉体変形、体内からの衝撃波、血液 操作 等
鬼(おに)を滅する方法まとめ(日本語)
1. 太陽光に晒す
- 鬼は太陽光に非常に弱い。身体の一部でも直射日光に触れれば、急速に火傷し、全身が燃えて最終的に灰となり消滅する。
- 日光を浴びた瞬間に即死する訳ではないが、最終的には避けられない死に至る。
- 鬼舞辻無惨(むざん)すらこの弱点を克服できなかった。太陽を克服した鬼は作中でほとんど存在しない。無惨が鬼を増やした目的もこの弱点を超える個体を作るためであった。
2. 日輪刀による頚(首)斬り
- 鬼殺隊が使う日輪刀(にちりんとう)は、陽光を浴びた鉱石で作られているため鬼にとって特効の武器である。
- この刀で鬼の首を切り落とせば基本的に死に至る。
- ただし、上弦や無惨など強大な鬼は首を斬られても即死しなかったり再生が可能な場合もある。死を克服する強い意志があれば一時的に耐えることもある。
- この場合、人間らしい感情(憧れ、後悔など)が膨れ上がって意志が折れ、自滅するのが唯一の死となるケースがある。
3. 藤の花の毒
- 藤の花(ふじのはな)の毒に鬼は弱い。藤の花の毒や香りだけでも近寄れず、大量投与で身体が崩壊し死亡する。
- 主に下弦レベルの鬼まで有効で、無惨など最上位の鬼にはほとんど効果がない。
4. 無惨の呪い
- 無惨直属の鬼には「呪い」が課せられている。無惨に関する情報を漏らしたり敵意を見せると、体細胞が暴走して自動的に崩壊・死亡する。
- ネズコやタマヨのように自ら呪いを解いた特例もある。
5. 他の鬼による捕食
- 鬼同士が食い合うことができる。無惨は他の鬼を食らってより強い能力を取り込もうとする場合もある。
6. 飢餓死
- 一定期間人間や血を摂取せず空腹が続けば力が衰え、やがて死に至る。アカザのように食人を最小限に抑えても生き延びる例外もある。
一般的な物理攻撃(武器、素手など)や普通の刀剣では鬼を殺すことはできない。日輪刀、藤の花、太陽だけが有効な弱点である。首を斬ることが致命傷となるのは、身体を分離することで再生を不能にし、とくに頸(脳や脊髄)の分離で再生の中断を促す効果があるからと推測される。ただし、例外的に超越した個体もいる。
鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん/Muzan Kibutsuji)
- 本名:不明
- 出身:不明
- 種族:鬼(鬼の王)
- 身長:179cm
- 体重:75kg
- 組織:十二鬼月の長(支配者)
- 血鬼術:黒血枳棘(こっけつききょく)、衝撃波ほか
- 趣味:輸入品、外国語や新しい機械を学ぶこと
- 一人称:私(わたし)
- 声優:日本:関俊彦, 韓国:キム・スンジュン, 米国:グレッグ・チェン
鬼滅の刃(きめつのやいば)の主要な敵役であり、「鬼」の祖である**鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)**は、物語全体の黒幕として描かれるキャラクターです。彼は千年以上前の平安時代に、人間だったころの難病を治すために投与された薬の副作用で、史上最初の鬼になりました。その際、日の光を浴びると死ぬ体となり、「青い彼岸花」や、“太陽を克服した鬼”を求めて長年、多くの人間を鬼へと変えてきました。
特徴
- 鬼の頂点としてすべての鬼を支配し、「十二鬼月」と呼ばれる最強の直属配下を組織してコントロールしています。
- 様々な姿(男性・女性・子供など)に変身し、市井に潜伏。普段は病弱な白い肌に黒髪、紅色の瞳をもつ美男子として描かれていますが、作中では家族や財界人など多様な“偽りの顔”で登場します。
- 高い知能と圧倒的な戦闘力――体内に複数の心臓と脳があり、それぞれの位置を自由に移動可能で、致命傷を受けにくい。
- 冷酷で非常に自己中心的な性格。配下の鬼に対しても非合理的で残酷な制裁を加え、失敗や反抗を許しません。自らの目的達成(太陽克服と絶対の不死)以外に強い関心を持たず、他者の命・感情に無頓着です。
- 元々は産屋敷家の分家の出身。彼が鬼となったことで一族は「短命の呪い」を受け、カガヤをはじめ産屋敷家の当主たちも若死にする運命を背負いました。
物語での主な行動
- 炭治郎の家族を襲撃し、妹・禰豆子を鬼にする事で主人公たちの運命を大きく変える“元凶”となります。
- たびたび人間社会に溶け込んで正体を隠しつつ、鬼狩り(鬼殺隊)サイドを攪乱――自らの目標(太陽克服)のため、「十二鬼月」らに命令して活動させます。
- 最終決戦では「無限城」を舞台に鬼殺隊と全面対決し、圧倒的な力で柱たちを追い詰めながらも、人間に戻す薬(珠世&胡蝶しのぶの開発)と連携攻撃により弱体化、ついに朝日を浴びて滅びます。
- 最後の最後に炭治郎へ自らの血と力を全て注ぎ込み“鬼の王”にしようとするが、禰豆子と仲間たちの活躍で完全に断絶されます。
強さ・象徴的な能力
- 高度な再生 四肢、頭部を失っても瞬時に再生できる
- 変身能力 性別・年齢・雰囲気を自在に変化可能
- 支配力 多くの鬼に「呪い」を仕掛け、絶対服従させる
- 鬼化能力 唯一、人間を鬼に変えることができる
- 血鬼術 肉体変化や触手、衝撃波など多彩な攻撃
目的・動機
最終的な目的は「太陽を克服して完全な不死となること」。そのため多くの人間を鬼に変え、“太陽を克服した個体”や「青い彼岸花」を探し続けました。世界支配や人類滅亡などの大それた野望はなく、自分自身と永遠の生存だけが行動原理でした。鬼舞辻無惨は、人間としての絶望から出発し、他者や世界を顧みない純粋な自己中心性・自己保存本能を体現する、ダークファンタジーにふさわしい最強最悪の“ラスボス”です。
十二鬼月(じゅうにきづき)についてのまとめ
『鬼滅の刃』に登場する十二鬼月は、鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)が率いる最強の鬼の集団であり、実質的な無惨の直属の配下です。彼らは、下弦(かげん)と上弦(じょうげん)に分かれており、それぞれ6名ずつ、合計12名で構成されています。
1. 下弦(かげん) – Lower Moons
十ニ鬼月の階級で下位に位置し、「半月」を意味する「下弦」に由来。左目に「下弦」の漢字を刻んでいる。
見た目は一般的な鬼と大差なく、他の鬼よりもやや貧弱に描かれることが多いが、十二鬼月の一員としては強力であり、下弦の力が少し分け与えられるだけで一般鬼を圧倒する力を持つ。
しかし、現代の柱達の中で最強世代である「黄金世代」の柱たちと比べると劣り、無惨による厳しい管理の下で頻繁にメンバー交代があり、最終的にはエンムを除く全てが無惨により処分された。エンムも炭治郎らによって討伐され、下弦は壊滅した。
- 主な下弦のメンバー
- 下弦の壱(いち): エンム
夢を操る血鬼術を持つ。結末は炭治郎らによる討伐。 - 下弦の弐(に): ハイロ(轆轤・ろくろ)
強さは中位。無惨への生き延びの願いが報われず没落。 - 下弦の参(さん): ワクラバ
頑強だが無惨に捕えられる。 - 下弦の肆(し): ムカゴ
唯一の女性で、無惨に忠実だが最後は処分される。 - 下弦の伍(ご): ルイ
糸を操る血鬼術の使い手。 - 下弦の陸(ろく): カマヌエ
身体変化の能力者。無惨に早期に食われた。
- 下弦の壱(いち): エンム
- 特徴
- 戦闘力は十二鬼月の中では低いが、一般鬼とは圧倒的な差がある。
- メンバー交代が頻繁で、弱いメンバーは容赦なく無惨に処分される。
- 無惨による心理的・物理的な支配が厳しい。
2. 上弦(じょうげん) – Upper Moons
十二鬼月の上位階級で「満ちる月」からの名。左目に「上弦」の漢字を刻んでいる。
下弦とはレベルが桁違いで、柱3名分に匹敵するほどの強大な力を有する。
一般的な鬼殺隊の柱たちも彼らに匹敵するか、それを上回る力を持つ「黄金世代」であるが、上弦の実力者は極めて強く、十二鬼月の中でも最強の存在として恐れられている。
シリーズを通して上弦は物語の重要な敵として立ちはだかり、最終決戦の焦点となる。
- 主な上弦のメンバー
- 上弦の壱(いち): コクシボウ
鬼殺隊の柱を単独で圧倒する最強の上弦。 - 上弦の弐(に): ドウマ
冷気を操る血鬼術使い。精神的にも冷酷。 - 上弦の参(さん): アカザ
血鬼術「破壊殺」を駆使し、圧倒的な肉弾戦能力を誇る。 - 上弦の肆(し): ナキメ
空間操作の血鬼術使いで、無限城を管理。 - 上弦の伍(ご): グッコ
水を操り、多数の魚を召喚して戦う。 - 上弦の陸(ろく): ダキ&ギュウタロウ兄妹
独特な帯の血鬼術と毒を使うペア。
- 上弦の壱(いち): コクシボウ
- 特徴
- 上弦の間でも能力差があり、上位3名は「上弦の三大将」と呼ばれ特に強力。
- 1人の上弦が複数の柱を相手にしても戦えるほどの強力な鬼ばかり。
- 血鬼術だけでも非常に多彩で強力。
- 最終決戦ではほぼ全員が討伐され、無惨の支配が崩れていく決定打となる。
3. 偽りの十二鬼月
- 無惨の部下の中には自分を十二鬼月と思い込んでいる者も存在する。
- 公式には認定されていないが、一部は十二鬼月に準ずる実力を持つ。
- 彼らは番号や刻印が無いため本物と区別可能。
- 物語序盤で出てくる敵は多くが偽りの十二鬼月であり、主に主人公たちの成長の踏み台として位置づけられている。
4. 十二鬼月の活動範囲と本拠地
- 本拠地は無限城(むげんじょう)と呼ばれる、無惨の支配する巨大な建造物。
- 日本全国に活動拠点を持ち、任務遂行をしている。
- 無惨の命令のもと各地を転戦し、鬼殺隊と対決する。